頑張れ東北！みちのくの光は消えず～2003.1.1

入選作004 将棋世界 平成7年3月号

「将棋世界」平成７年（1995）３月号


［解説］（伊藤果氏）
　「ベタベタと大駒を打って、派手に成り捨てる。ただそれだけのこと」作者は"初入選"なのです。それでいて、この自作に対する冷ややかな目には軽い目眩を起こします。技術の確かさはご覧の通りで、なんだか大物感が漂っていて楽しみです。２手目２四銀は２三飛、３一玉、１三角、同銀、２一飛成まで。
　この変化、見逃せません。

［短評］（敬称略）
若木栄登「本命移動合、対抗桂合、収束は予想以上」
神尾　誠「角の配置と２手目２四銀合の変化が絶妙」

角を短く、長く使う。飛角の連続捨駒は偶然の所産である。２四銀移動合の変化が目を引いての入選だったと思うが、なかなか大物にはなれそうにない。

［作意］２五香　２四桂合　同香　同銀　２三飛　３一玉　２二角　４一玉　５三桂　同金　４三飛成　同金　２三角成　４二玉　３一角成　同玉　３二馬　まで１７手詰